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「ね、オレと遊びましょうよ。 イイ夢、見せて差し上げますぜ?」
≫「悪魔城○ラキュラ ラジオクロニクル」で諏訪部さんが夢魔役と知って、つい衝動のままに。 うん、確かにあの声はエロいよね^^^^ アガシオンよりインキュバス向きだと常々私も思っ(ry それにしても、なんで私の書くこいつらはこんなにヘタレでウザくてもどかしいんでしょうか。 一歩踏み出せば両想いなのにお互い遠慮しすぎな関係。(そして結局バカッポーというこのウザさ!^^^) 08.09.11 |
ねえ、 気まぐれに手を伸ばさないで、優しいあなた。 あなたにとっては、野良犬に食事の残りを放り投げるような軽い好意なのだろうけど、 飢えすぎた野良犬は、たったそれだけでも、あなたに愛されていると勘違いをしてしまう。 だから、 気まぐれに手を伸ばさないで、微笑みかけないで、カケラほどの期待もオレに与えないで。 優しくて、残酷なあなた。 報われない片恋のうちは、安全圏。 たとえば地上にさえ自由に出られないオレが空を飛びたいと願うような、それは単なる夢にすぎないから。 夢は夢のままでいい。 心密やかにあなたを想っていられれば、それだけでいい。 綺麗なあなたと汚れたオレとじゃ、元々釣り合うはずなんてないのだから。 そう言い聞かせて、自虐の殻で己を守っていられた。 実際、オレは幾度とも数え切れないほどあなたを抱いて、あなたに抱かれた。 夢の中で。 目覚めた時の余韻はどうしようもなく虚しく、けれど幸せだった。 夢はいずれ必ず終わるものだから。 ひとときの至福に酔う程度がオレには似つかわしい、そう思っていた。 「抱かせてくれ。 俺はお前が欲しくなった」 ある時あなたが、夢の中とまったく同じに美しい声で、そんなことをのたまった。 …そんな馬鹿な。 これは現実だ。 決して手に入らないかわりに失うこともない、現実のあなたのはずなのに。 オレはかつてないほど動揺し混乱し、そして…、戦慄した。 ついに夢が現実を浸蝕しはじめたのかと思うと、慄えが止まらなかった。 夢が夢であるうちは、安全圏。 それが現実になれば、夢は悪夢に変わる。 自分には過ぎた望みを手にしてしまった瞬間から、喪失への恐怖がはじまるのだ。 ―――今ここであなたを手に入れたとしても、あなたはいずれオレに飽きて、他のもっとあなたにふさわしい誰かを抱くために、オレのもとを去るだろう。 ひとたびあなたの温もりを知ってしまえば、必ずやってくるその別れの瞬間に、ひたすら怯えて生きていく他はなくなる。 毎日、震えながら最期の宣告を待つ死刑囚のように。 果ての見えない恐怖は続く。 あなたがオレを捨てる、その時まで。 「…なら、抱いてみますかい?」 それでも愚かなオレには、愛しいあなたから伸ばされる手を拒めるはずなどなくて。 反射的に喉を滑り落ちた自分の声こそが死刑宣告だなと、まるで他人事のように思った。
≫日記突発、「臆病な野良犬の独白」改め。 シチュエーションとかは某様サイトの素敵ssを参照。 めくるめく萌え空間でした! 某様、いつもご馳走になってます〜これからもよしなにvv(*´∀`*) 08.08.27 |
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