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 ※これでもかとネタバレを含んでおります。
 読んでも差し支えない方のみ、ご閲覧下さいませ。(^∧^;)


 

 ▼ ドラマCD暗黒編「結社の狂宴」感想。(前編)
 

まさにダッシュファンにとっての夢の結晶、ダッシュ主役のダッシュ視点ドラマCD!!
「結社の狂宴」、拝聴いたしました。7月の予約から実に3ヶ月間…長かった。とてつもなく長かった日々。
しかし、待った甲斐がありました…などという言葉では片付けられないほど、今作は素晴らしかったです。
萌えも笑いも、そして感動もギュッと濃縮した3枚のCD。(特典CDも含めて)
忌憚なく言わせて頂きましょう。私はこのCDを聴き終えた後、

「私、今なら死んでもいいんじゃない?」

そう思いました。本当に、本心からそう思えるぐらいの満足度だったんです。
パラグライダーで青の洞窟へ行って諏訪部さん受けのBLCDを聴くまでは、たとえ殺されても死なない
心に決めている私が…!!!(すみません、脳内興奮しすぎてて
複数の野望がごっちゃになっております
もう…花梨様にも声優さん方にも、いくら感謝しても感謝のしようがないほどです。
ドラマCDで泣くほど感動したのは、生まれて初めてでした。本当に…
有難うございました!!!

それでは、この感動を存分に叫びまくるべく、稚拙ながら感想等を書いていきたいと思います。
…普通に文章形式にすると拙宅の小説みたいな分量になりそうなので、場面ごとに箇条書きでコンパクトに。

とりあえず、ここではDISK1の「待ち人来たらず」〜「孤独の紳士」まで。
DISK2と特典CD「ふたつの毒薬」「○クザに絡まれた経験談」は、また後日改めて書かせて頂きます。(^_^;)

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<待ち人来たらず>

初っ端からキター!!?? とか思ってしまいました。(爆) 諏訪部さんの溜息、エロすぎですよ…(^_^;)
・ダッシュがスったS伯のカフスを奪い返されるシーンで、既に脳内が桃色になりかけていた痛い奴がここに。
・S伯の屋敷が出てきたところの『ずぉぉーん』って効果音が怖い。(笑) ダッシュの不幸はここから始まる…
・「しばらく肉を食べる気になれなかったのだけは……確かだ」←この科白の余韻が素晴らしいです…!!

<結社の人々>

やっぱり初見では女の子だと思ったんですね。(笑) この頃はノーマルな性的嗜好だったんでしょうか。
 (↑ダッシュは男専門だと信じて疑わない嫌なファン。)
・リュースがどんないきさつで結社へやってきたのか、という点も気になるところですね。

<アガシオン>

光源氏…!!! とか思ったのは私だけではないはず。(^_^;) ダッシュの反応が初々しいなあ…(笑)
・S伯の過去が少しだけ垣間見えましたね。彼も相当、陰惨な人生を歩んできたことは想像に難くなく…。
・まともな神経を持っているダッシュが、アガシオンの仕事を覚え、慣れるのに費やした精神力と努力を思うと…
 泣けてきます。本当に、必死で頑張ったんだろうなあ…と(涙) 彼がアガシオンの名前を極端に嫌がる理由も、
 ここで分かるのが印象的でした。仕事への嫌悪感と結びついてたんですね。

<上客>

・ウルフの声がすごく落ち着いた感じで、彼らしさが出ていて素敵でしたvV
商品の値を吊り上げる&大金を手にして喜ぶダッシュ。うーん、今の面影が見え隠れしている…(笑)
 でも、「あの首を売ったぜ!!」と弾けるような声に、子供らしい順応力でこの商売に慣れ始めたということの
 物悲しさも感じる場面でした。(複雑だ…;) …まあ、根本的なところでは純粋なままなんですけどね、彼は。
「一緒に学校行って、真面目に勉強して…今度こそ立派な、本物の男の下で働くんだ!」
 …前半で一番泣けた科白です。まっすぐに未来を信じるダッシュの、強さと優しさ…。今後、彼に降りかかる
 運命を思い、涙無しには聞けません。(T−T) 彼の望む人生を…歩ませてあげたかったですね、本当に。
・地下で一度手を汚した者は、地上にも逃げ場はなくなる。そして結局、地下で罪を重ねざるを得なくなる…
 というスパイラルに追いつめられていく過程が、ウルフの身代わりの死体を入手する場面でのモノローグに
 見事に表現されていて…しみじみと考えさせられました。思えば「罪」ってアニマの最大のテーマでしたよね。
・…それとは関係ないんですが、ダッシュ。リュースは笑わなくても充分、女みたいだと思いますよ。(笑)

<ダッシュウッドの入団>

・すみません…萌 ゑ 。ダッシュの喘ぎが、あの喘ぎが…!!!!(興奮)
 あんあん系じゃないだろうとは思ってましたが、まさに理想!! 苦しげな男喘ぎってツボで…<ただれてゐる
 S伯の「ダッシュウッド…」って声も、こう、すんごい粘っこい感じで素敵でした。サンドダッシュ、ブラヴォァ!!
 でもって目隠し付きですか。旦那の入団式より手が込んでる気がするのは気のせいですか。(笑)
・そして伯爵は一度目をつけた獲物は、一生飼い殺しにしないと気がすまないお人なんだなと実感した場面。
・しかし…何回聞いても滅茶苦茶な項目ばっかりですよね、地獄の火クラブの掟は(^_^;)
・このトラックからちゃんとダッシュの声が低くなってます。細かな作りがお見事ですね!

<歓迎されぬ男>

・いきなりの旦那の声に、一瞬まごつく私。↑の衝撃がでかすぎて、頭の切り替えが追いつかず(笑)
・メフィの空回りっぷりが凄まじく笑いを誘うというか…ここ、笑っていいところなんですよね?^^;
 旦那の「借りた金はやはり返すのが筋というものだ」に対する、
「ゑ!?」(←文字にするとこんな感じかと)が
 もう、笑える笑える…! 安元さん、グッジョブです!!(扉の外ではダッシュ死にかかってますが…/汗)
・たった今まで死にかけててフラフラなのに、口では強がりのような軽口しか吐かないダッシュ。この子って…
 本当、痛々しいほど健気ですよね。(涙) 旦那が何も言わなかったのも、きっとその辺を理解してくれていて、
 黙って眉をひそめて見守ることしかできなかったせいだと…思いたいですね。
 「必要悪〜」のくだりも、旦那がちゃんとダッシュの辛い立場を分かっててくれたことに感激しました…(涙)
 好きにはなれないが、いつも無理してるのが見え見えで、可哀相な奴。
 旦那にとって、ダッシュってそういう相手だったらいいと思います。
・ふらつく身体で「まだ仕事があるんで…」と去っていくダッシュの姿が、
何だか親の借金のかたに売られた
 遊女のよう
で痛々しい…と、(ダッシュには迷惑な意味での)涙を誘われたことは胸に留めておきます。<滅

<孤独の紳士>

・リュースの「クスッ」って笑い方が可愛いと思いました。…いっそ女の子だったらなー…(すみません;)
・リード・ビーター卿も、この時点では凄くいい人ですよね…下心さえなかったらいい人なのに、この人。(笑)
・ダッシュとリュースの会話にすっごい癒されました。BGMも軽快で、この二人の会話シーンとは思えない(笑)
 「コケモモのジャム」がいい感じです。―――陽光の注ぐ明るい大地で、隣にはダッシュウッドがいて、毎日が
 笑顔に溢れていて…。このとき、リュースが想像を馳せたのはそんな「理想の生活」だったんでしょうね。
 彼にも人間らしい幸せを求める心がある…。このシーンを踏まえて、のちの「人の幸せを奪っておいて…」の
 科白を聴くと、彼がかたくなに今の生活から逃げ出そうとしない理由が胸に迫るようで、泣けますね。(/_;)
・その直後の「廃屋の地下道」から急激に暗雲が差していくような場面も、彼らにとっての「現実」が襲ってきた
 感じで、非常に秀逸な流れです。リュースの危機! ダッシュ、どう出る? という緊張感がいいですね。

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後編へ続く….。o○ (また長くなりそうな予感が。^^;)

 

 

 

 ▼ ドラマCD暗黒編「結社の狂宴」感想。(後編)
 

既に発売から1ヶ月以上と、かなりの日数が空いてしまいましたが…。;
ここからはDISK2と特典CDの感想を。(なるべく簡潔に;)書いていきたいと思います〜。

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<医者の息子>

・「態度は淡白だけど、心根は優しい」旦那らしさが垣間見える場面。ダッシュでなくても惚れ直しそうvV(>w<)
 そもそもダッシュも旦那の屋敷の借金返済に膨大な額を投資していたはずですが、これだけ聴くとダッシュが
 一方的に旦那からお金を巻き上げてたみたいに聞こえますね。^^;
・リュースの汗に触るだけでもダメなのか!! と吃驚してしまいました…体液全部が毒なんですね;
 …やっぱり、この二人がセフレとの妄想設定に基づく初期の二次創作品は下げるべきかしら…と滝汗。(苦笑)
・「二人で…遠くへ行かねえか?」ダッシュとリュースの切ない会話シーン。ダッシュは子どもの頃と同じ願いを
 抱いていますが、やっぱり思惑はより深く、成長の跡が見えますね。結社のあり方そのものに対しての疑問、
 今後の未来への見通し。「こんなのはおかしい!」と吼えるダッシュはとても男らしく、格好良かったです。
 リュースの「私の今の命は…あの方に戴いたもの」という科白に、不機嫌そうに腰を上げるダッシュ。おそらく
 彼はリュースを結社に縛るものは「伯爵への忠誠(もしくは愛)」だけと思い、やりきれなさを感じているのだと。
 でも、リュースはそれだけじゃないんですね…。うまく言えないんですが;、すごく人間らしい懊悩を感じました。
 彼の心の奥底の願いはダッシュと同じはずなのに、一つにならない。そのもどかしさが…胸に沁みますね。

<薬の代金>

・聴いていて、とても心があったかくなります…このトラック。大好きですvV(しみじみ)
 とにかく旦那がめさめさカッコイイ!! こんないい漢、なかなかいませんよ〜…モテるわけだよなあ。(笑)
・頑張りすぎて倒れてしまったダッシュを優しく介抱…どころか、
お姫様抱っこ!!!!(やんや)
 最初に聴いたとき、己の耳を疑いました。(笑) うはー…妄想逞しい私でもここまでは予想してなかった!!
 
攻めキャラを軽々と姫抱きする男前受け。これ ぞ、我らが旦那。最高です!!BL界に伝説残せますよvV
・「ったく…悪魔使いの荒いお方だ」…思わずメフィもぼやきたくなる、旦那の貴族肌に惚れ惚れします。(笑)
 人を使うことに慣れてる、遠慮のない口調がいっそ清々しい! …それとも魔王属性ですか、これは?(^_^;)

<朝食>

・個人的には全トラック中、一番思い入れの深い場面です。まったりした幸せな時間に、少し翳りが混じる感じが
 嬉しさと切なさ、両面からの涙を誘います…。…「スープ」を巡るコミカルな描写も素敵ですしね(笑)
・メフィのワイルドな味付けは、ダッシュへのささやかな嫌がらせか、素でああなのか判断に苦しむところ。(笑)
「ずっと…いくら掃除したって綺麗になりゃしねえところを掃除してきた」…後半で最も心に残った科白。
 彼の半生における万感の思いが、この一言に集約されているような気がします。リュースとの会話の時にも
 思いましたが、彼はいつも胸のどこかしらで、何とか今の生活を変えたいと必死にあがいているんですね。
 かけがえない「家族」がいる、心惹かれる愛しい人がいる。…そのどちらも、今のままでは守れない、と…。
・リード・ビーター卿、ご臨終。うーん…自業自得とはいえ、気の毒なおっさんですねぇ…この人も。(^_^;)
 リュースの最後の科白が男前です。一度「敵」とみなした相手にはどこまでも冷酷になれるところが、彼の
 怖いところだな〜と実感。以前、攻略冊子で奈摘先生が仰っていたコメントの意味が分かった気がします。;

<迎え>

・ダッシュの世話を甲斐甲斐しく焼いてくれる旦那。…この辺、最初は信じられなくて何度も聴き直しました…。;
 かつて似た場面を小説中で、「ありえないよな〜」とか苦笑しつつ書いてたのが…まさか現実になるとは!!
 はわわ、こ、これオフィシャルだよね…
私の脳内の妄想じゃないんだよね!! と、絡みシーンに入る前から
 既に心拍数うなぎのぼり状態。^^; 花梨様…有難うございます…vV(感涙が滝のごとくドドドドと)
「あの男に抱かれたのか?」…旦那…
歯に衣着せなさすぎです。ダッシュ誤解しちゃいますって!(笑)
 しかも、下半身見てその科白が出てくるってことは…その…お尻の状態見たってことですよね?(なんで小声?)
 ぐはー…す、すみません…旦那の無自覚襲い受け萌えっていうかもうむしろ
ゲオダシュ萌え!!<をい。^^;
・と浮かれる間もなく、ダシュゲオ絡みシーンへ突入。ここでダッシュが強硬手段に出たのは、自分とS伯との
 関係を旦那に誤解されるのが耐えられなかったせいかと…思います。望んだ関係でもないのに…っていう。
 …ダッシュが旦那に手を上げた場面のみ、自分の中ではちょっと受け入れがたいものがありましたが…;
 まあ、この二人だとこうでもしない限り、自然な流れで本番には持ち込めないのも事実ですよね。(^_^;)
・「オレ、巧いですから」>やっぱダッシュは舌技得意ですか!! そうだろうと踏んでました!!(興奮しすぎ)
・「あの男がお前にしたように…」>これ、言われたダッシュはかなりキツかったでしょうね…。「同じ穴のムジナ」
 という現実を旦那の前に、そして自分自身の前にもひけらかしてしまったわけですし。;
 本来、愛情を確かめ合うはずの行為が、支配と享楽の手段として使われる環境に身を置いているダッシュの
 想いは、どうしても歪んだ形でしか旦那に伝えられないのだろうかと…悲しい息苦しさを感じるシーンでした。
「この、ケダモノめ…」「…愛してます」>このやり取りの一瞬、本当に一瞬だけど、二人の心が通じ合ったように
 感じたのは私だけでしょうか。間近で視線を交わしあう構図が、ここだけ脳裏に浮かぶんですよ…鮮明に。^^;
 ギシギシあんあんの場面に入った後(身も蓋もない言い方だなオイ;)の
「オレが旦那を抱くのは…今夜が、
 最初で最後のような気がしたから」
というモノローグがまた、のちの運命を予感しているようで…号泣。(/Д`;)・゚・
・…なんかシリアスな聴き方にこだわってるみたいですが;、
萌えもこれでもかと戴きましたよ!!!(爆)
 ダッシュのねちっこい攻めと囁きもさることながら(笑)、旦那の悶え喘ぎが色っぽいというかエロっぽ…///
 ○ェラを自分から求めるような場面とか、もうわたわたしてしまいました。
旦那、エロ可愛いっす!!(←…。)

〜ここで二人の愛の営みに邪魔が入ったので、間。〜(っておい!^^;)

・「ふん…間抜けな男だ」ってメフィ…。ダッシュも君にだけは言われたくないと思う んですが。(笑)
「くっそ、いいところだったのに…」>ダッシュ、いまいち緊迫感に欠けてます。旦那に夢中になりすぎ!^^;
・ダッシュを庇う旦那、その彼を庇うダッシュ。…この場面、二人の想いの交錯が切なくて、泣けてきます…。
 お互い、伯爵の咎めから相手を何とか庇おうとする想いは同じなのに、すれ違ったまま平行線を辿ってしまう。
 元凶となるS伯の横暴も、とてもいびつで傲慢な形ではあるけれど、根底にあるものは旦那やダッシュへの
 愛なんだろうな…と思えるので、複雑です。; この三者の感情の描き方が、震えが来るほどに秀逸でした。
 あの後、旦那はダッシュに手酷く裏切られたと感じて多少なりとも傷つくでしょうし、自己嫌悪に陥ったかも
 しれない。ダッシュもそれは痛いほどに想像がつくから、尚のこと辛いでしょう…。…報われないです。(涙)
・旦那の最後の科白は、どんな意図があってのものだったんでしょうかね? S伯に対しての挑戦だったのか、
 ダッシュへのあてつけのつもりだったのか…どちらとも取れるような態度だったように聞こえましたが。;
・ダッシュがS伯の罰を受けている間、いつになく反抗的な態度を取ったのは、そうして旦那を傷つけることに
 なってしまった恨みや、後悔があったからでしょうね。…そしてこんなときに限って、S伯が言葉通り…たとえ
 気まぐれでも、「純粋に」ダッシュを心配して探しに来たのだとしたら、…もうタイミングが悪かったとしか。^^;

<暗黒のはらわた>

・リュースに愚痴るS伯。まるで娘の帰りが遅いのを心配して探しに出たら、どっかの男とホテルから出てくる場面
 に遭遇して激怒した父親が、帰ってきて妻相手に『あんな娘に育てた覚えは…』と嘆いてるみたい
でした。(爆)
 虐待を繰り返す因業親父でも、やはり娘の安否は気になるんですね。^^<ナチュラルに「娘」言うなよ
・…ギャグは置いといて。^^; シリアスな視点で見ると、やっぱりS伯ってすごく精神的に「幼い」人だなあ、と。
 だから自分のお気に入りのものを人に取られそうになると半狂乱になるし、無条件に自分を愛してくれる人が
 側にいてくれないと寂しいんでしょうね。リュースはそんな彼を母性(父性?)から見ているように思えます。
・あと、少し話が逸れますが、今作を聴いて認識を新たにしたのが、S伯・リュース・ダッシュの3人の中で一番
 「大人」なのはダッシュだな、ということです。…ここから下はちょっと主観になりますので、反転で。(^∧^;)
 …地獄の火クラブって要するに、S伯のように社会に適応できない人々が、自らを守るための最後の砦として
 逃げ込んだ、「楽園」のようなものですよね。…ちょっと例えはまずいですが、他の子達と馴染めない子供が
 ゲームやアニメの世界の中「だけ」に没頭して、現実の生活から逃避し続けてるような感じで。
 ダッシュはいつまでもそこにいることに疑問を感じ、また本物の「恋愛」の相手(旦那)を見つけたことで、そこ
 から出ようとしている。彼はもう「大人」だからです。でもS伯はそれができないし、「お気に入り」のダッシュが
 自分から離れていくことも許容できない。リュースもまた、二人の間で板挟みになっているとはいえ、基本的に
 「何より自分の身の安全を優先する」彼は、危険の伴う未知の世界へ踏み出すことをよしとしないわけです。
 …なんか今更のような私見なんですが;、とりあえず、自分の中ではそういう印象が根付いたということで。;
 勿論、実際の結社は重大な犯罪のからむ組織ですし、現実逃避なんて呑気な話ではないわけですが。^^;
 もしお気を悪くされた方がいらっしゃいましたらすみません;; 悪気はないのでご容赦の程を…(へこへこ)

・反省室にぶち込まれたダッシュと、彼に差し入れを持って現れるリュースの会話。…何だか、こんなに殺伐と
 した場面なのに、
仲良しの劣等生と優等生の会話みたいに聞こえてしまうのは彼らだからでしょうか。(^_^;)
 「コケモモのジャム」がこんなところで…! 素敵な伏線でした。リュースの、ダッシュへの愛情のしるし?(笑)
・「心の迷いが消えないとき…」の会話は、やはりダッシュの後々の運命の伏線のように聞こえてしまう…;;
 人生において一度あるかないかの決断を迫られたとき、身近な人間の言葉は強い意味を持ちますしね。
・そして、最後の「暗黒のはらわた」のモノローグ。ここから本編の「地獄の火クラブ崩壊」に繋がっていく…
 という余韻の残し方が素晴らしいです。もう一回、本編でのあの展開を辿り直したくなる演出ですね…!!
 (…そしてまたダッシュの最期の微笑みと、旦那との哀しい別離に泣かされるんだろうなあ…としみじみ。^^;)


<ラジオ秘密結社・地獄の一丁目クラブ>

・しんみりと終わった本編の直後で、この清々しい突き抜けっぷりには眩暈すら感じてしまいました。
 長い長いトンネルを抜けて、いきなり燦々たるお天道様眩しい日本晴れの下に出た感覚に近いです。(笑)
・旦那、「札幌」に何故か反応していましたが…なにか思うところあるんでしょうか? 札幌に。(笑)
・ゲスト紹介を嫌がるメフィ。単純に旦那と二人っきりを邪魔されたくないからでしょうが、個人的にS伯に対する
 苦手意識とかあっても可愛いと思いますvV 豪快に足拭きマットにされてましたし。(笑)←S伯がどんな靴を
 履いてるかは現時点では不明ですが、何となく
尖り方が尋常でないピンヒールとか履いてそうなイメージが…
・ダッシュの「じゃあな!!」が気合入りすぎてて、一瞬どこの○クザの兄ちゃんかと。(爆)
・メフィリュー…!! あ、新しすぎる…(爆笑) でも案外、見てみたいかもとか思ったのは私だけですか?^^;
・ダッシュの飴玉にはやっぱり何か仕込まれてるんですね〜…悪魔をも眠らせる謎の薬、恐るべし!(笑)
・…旦那のこのハイテンション・ツッコミボイス…なにやら物凄いデジャヴュが。何だっけ、どこで聞いたっけ…
 としばらく考えて、思い当たりました。
「サ○バーフォーミュラ」のハイネルだ、この声…!!(爆笑)
 え、じゃあメフィはグー○リアン? …「地獄の一丁目」のメフィのノリに限って言えば、違和感ないかも。(笑)
・焼肉を食べに行く地獄の火クラブ会員3人が、普通に会社の上司部下っぽいというか、親子っぽいというか^^
 ほのぼの〜とした心地になれました。会話の内容は微妙にブラックジョークですが、本編を聴いた後だと
 さして気になりません。
ダッシュの
「普通の肉、サイコー!!」は冒頭の「待ち人〜」への心の叫び?(笑)
・そして、
人間にまんまと財布をスられたメフィ。ここへ来て、「歓迎されぬ男」での仕返しが…!!(爆笑)
 1ゼク=1円という、素晴らしく日本人に優しいハードランドの通貨価値と、その貨幣が地獄でも採用されて
 いるらしい
ことも分かりましたし、何気に豆知識の宝庫ですね♪
地獄の一丁目クラブ、サイコー!!
 そしてメフィの生涯賃金はめでたく
「旦那貯金」として使われ、めぐり巡って魔王の手元へ戻る…と。(笑)

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<特典CD「ふたつの毒薬」>

・まず「三日三晩の鞭打ち」が決して誇張ではない辺りが、S伯のS伯たるゆえんでしょうか。;
 錯乱するダッシュが痛々しかったです。丸3日もあんなことされてたらああなって当然ですよね…(涙)
 S伯自身も流石に疲れきってる感じでしたが。いや、そんなお仕置きにそこまで全力投球しなくてもさ…
 溜息つきつつ聴いてたのは言うまでもなく。
間違った方向に体力ありすぎる70代な方ですな、本当。(^_^;)
・とは言っても、やっぱり何だかんだで、ダッシュに対するS伯の歪んだ愛というか…執着を感じるのも事実です。
 多分、彼はダッシュの内面に、自分に近い匂いが確かにあるのを感じてるんだと思います。それに対しての
 期待を寄せていて、自分と同じ「悪」に染まりきった「仲間」にしたいのに、ダッシュは純粋さを捨てきれない。
 それが歯痒くて苛立つんだろうなと。気にかけているからこそ、お仕置きもあんなに必死にやるんでしょうし。
 …S伯がも少し普通の愛情表現できる人だったら、ダッシュといい親子になれたろうと思うんですけどね…^^;
・「死」の場面からリュースを遠ざけようとするダッシュ。彼は本当に、「自分の大切なものを守る」という行動が
 息をするような自然さでできる人間なんだな…と。それは人としても男としても美徳と呼んでいいはずなのに、
 彼の場合はのちに身の破滅を招く原因になってしまったというのが、とても哀しい皮肉だと思いますね。(涙)
 この辺のシーンを聴いて、ダッシュに悪印象を持つような人はいないのでは? と思えるほど、彼の優しさと
 豊かな人間性を垣間見ることができる、特筆すべき場面。守りたいもののために己を奮い立たせようとする
 「震える拳」や掠れた声、そして「指輪」をめぐるリュースとのやり取りがまた…胸に強く迫ります…。(/_;)

<特典CD内「○クザに絡まれた経験談」>

・「地獄の一丁目クラブ」同様、しんみりどんよりな気分をパーッと明るくしてくれるような仕様のフリートーク。
 …本編以上にダークシリアス一色な「ふたつの毒薬」直後だと…こう、
凄いですねギャップが!!(笑)
「肩が凝りました…以上です」by 緒方さん。…たいへん簡潔なご感想ですが、分かる気もします。(^_^;)
・「○クザ」とか「○ンピラ」の発音が笑えました。…確かに、声だけで伏字を表現するって難しいですよね。^^;
・皆様、多種多様な恐怖体験をなさっているもよう。メフィ役の安元さんが一番普通に聞こえます。(笑)
・ウルフ役の小野さんの喋り方がなんだかたどたどしくて可愛かったですvV
・諏訪部さんが「鞭打たれる貴重な経験を〜」と話されている間、後ろで笑ってる佐々木さんのお声(?)が
 
めちゃめちゃS伯に聞こえて怖かった。(笑)
 佐々木さん、地声がS伯なんですね…彼のお話中、S伯が普通に話してるような違和感が。;(すみません^^;)
・諏訪部さんと置鮎さんのやり取りが生中継のアナウンスっぽくて素敵でした!!<個人的に萌えvV(笑)
 オッキーのテンションの高さもお見事でしたが、やっぱり皆さんと一緒にお喋りしてほしかったのが正直な所
 なので、その点だけ少し残念でした…。(今回はやむにやまれぬ事情があったので仕方ないんですけどね;)
 しかし置鮎さんも壮絶な体験をなさってるなぁ…誰だ、彼の可愛いお目々を殴ったって不届き者は!<をい^^;
「本会場の諏訪部君にお返ししま〜す…」←やった、出た!! 置鮎さんの『諏訪部君』!!!
 当方、彼のこの呼び方が密かに好きです。(置鮎さんのが年上って実感できるから。笑) ご馳走様でしたvV
・「ボケ殺し」の中で諏訪部さんがやりにくそうに話してたのはですね、こういう場面で的確に突っ込んでくれる
 置鮎さんがいらっしゃらなかったため
だと。(笑)<某作品では何度も一緒にトークしてる二人なので。(笑)

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…特典CDの感想が思ったより長くなってしまいましたが;、ひとまずこんなところでしょうか。
今作を聴いて、語りきれないほどの感動、涙、萌え、そして充実を戴いたことに改めて感謝したい心持ちです。
花梨エンターテイメントスタッフの皆々様、並びに声優の皆様方。重ね重ね、御礼申し上げますvV
第3弾「王宮編」にムックに新作アクセにと、これからもますます拡がるアニマワールドに期待を込めつつ…
私自身も
「ゲオリクとダッシュウッドが幸せになれる物語を書くんだ!」という、当サイトにおける初心を忘れずに
細々ながらも運営、頑張っていきたいと思います。2006年はわんこの年…ますますの飛躍を目指して!!(笑)

最後になりましたが。
ここまでお読み下さった方、もしいらっしゃいましたら、心よりの感謝を…!
長すぎな文章にお付き合い下さいまして、本当に有難うございました!! お疲れ様でした〜。^^;

 

 

 

 ▼ 暗黒編・S伯の行動の謎。
 

まず、第三弾もとうに発売済みだというのに、ダシュゲオダシュスキーのバイブルとも言うべき暗黒編ばかり
偏って聴きまくっております事情をお察しの上、寛大なお心でご容赦頂けますと幸いでございます…。(平伏)
その暗黒編で…感想というわけではないですが、個人的に少々書き留めておきたいことが見つかりましたので、
自分用メモ代わりにこちらのTalkページを利用させて頂きます。(やや長くなりそうです故…<またか!)

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さて、本題に入りますが。
暗黒編を通して聴いていると、「迎え」でのサンドイッチ伯爵(以下「S伯」と略します)の一連の言動に、どうにも
拭えない疑問点がいくつか残りました。

「何故、あの場にS伯自身がわざわざ出向いてきたのか?」ということと、
「何故、ゲオリクに一方的に責任を負わせると言ったのか?」の2点です。

ダッシュの職業からして、一日や二日で結社に戻ってこれないことは特に珍しくもないはず。いくらS伯が彼を
頭から子供扱いしているとはいえ(年齢差からすると実際、子供なのでしょうが)、それほど血相を変えて探しに
来なくてもよかったように思えます。党首が結社を離れるには、何かと前準備も必要で面倒も多いでしょうし。
なのに、彼があの場に現れたのは何故か。…メフィがダッシュに報復するために魔力で呼び寄せた可能性も
大きいですが、普段はメフィの魔力の及ばない結社内の一室(本編参照)にいるS伯のことですから、メフィの
関与だけがすべての理由とも思えません。…となると、他に彼を動かした別の理由があったのではないか?

また、ゲオリクの屋敷でダッシュとゲオリクが関係を持ったことを知り、二人のそれぞれの言い分を聞いた彼は
何故かゲオリクにのみ責任を負わせると宣言しています。ダッシュの言うとおり、理不尽きわまりない発言です。
後でどのみちダッシュに罰を与えるつもりなら、この場で一時的にダッシュを庇うような言動をしたのは何故か?
一番大きな理由は
「ゲオリクに『貸し』を与えることで、後々結社に来なくてはならないように仕向けた」ということ
でしょう。…しかし、後でリュースに対してぶちまけていた本音を聞く限り、彼は打算以前に最初から「ゲオリクが
ダッシュウッドを一方的にそそのかし、襲ったのだ」と確信していて、それを疑っていなかったようにも思えます。
ゲオリクに対するダッシュの感情を知らないため、とも考えられますが、これも他に何か別の理由があるはず。

…との疑問が残ったわけですが、これをS伯の立場にたって、順を追って考えてみようとの思いに至りました。
元々の言動がかなり常識外れな方なので、論理的に考えること自体が無謀な試みのような気もしますが…
彼がいわゆる「悪の価値観」に基づいて行動する人、という前提を踏まえて考察を進めていこうと思います。

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まずは1つ目の謎、「何故、あの場にS伯自身がわざわざ出向いてきたのか?」ということ。
これは最初に…遠回りになりますが、「事前にリュースが熱を出して倒れたこと」を踏まえる必要があります。
倒れたリュースの介抱のため、ダッシュが薬を求めて奔走していたことを、仮にS伯が知らなかったとしましょう。
しかし、少なくともリュースの体調不良に関してだけは彼は知っていたはずです。(S伯とリュースは○○な関係
ですから…) そして同時にダッシュが不在となれば、ダッシュがリュースに惚れていると思い込んでいるS伯なら
「あの男がリュースを放っておくわけがない→今頃はどこかへ薬を探しに行っているだろう→となると、行き先は
得意先であり、医者でもあるゲオリクのもとに違いない」
というところまでは、容易に想像できることになります。

…しかし、ここでS伯の予想を外れるのが、ダッシュに好意で薬を渡したゲオリクの行動です。
S伯の「悪の価値観」で考えるなら、借金の取立人であるダッシュがいくら下手に出ようが、ゲオリクがすんなり
薬を売ってくれる、ましてや譲ってくれるなどということは到底ありえません。鼻で笑われるだけです。仮に薬を
売ってくれたとしても、それを理由に弱みを握られるのが関の山。
そして後日、ダッシュがゲオリクからの薬を持ってリュースのもとへ届けたことをS伯が知る知らないに関わらず、
ダッシュがゲオリクから薬を入手する術は
「盗む」「弱みを晒しても頭を下げて売ってもらう」か、「逆に借金を
理由に、いつものチップと同じ要領で巻き上げる」
かの3つしかないことになります。(S伯の思考に基づくなら)

そして、一連の騒動の後。再びゲオリクの屋敷へと向かったはずのダッシュの消息が、ぷつりと途絶えました。
上記の3つの方法のどれかで薬を手に入れようとしたダッシュが、ゲオリクのもとへ行ったまま、数日(少なくとも
一日以上かと思われます)経っても戻ってこない。ここでS伯の脳裏に浮かぶであろう可能性は

・ダッシュが薬を盗んだ、もしくは借金を理由に巻き上げた場合
 →
ダッシュウッドは逆上したゲオリクによって殺害された。

・弱みを晒しても頭を下げて売ってもらった場合
 →
ダッシュウッドは握られた弱みをチラつかされ、結社に帰りたくても帰れない状況に陥っている。

どちらにしろ、放置すべからざる災難がダッシュの身に降りかかったことになり、流石のS伯も心配になります。
それで
「ゲオリクに会って真相を問い詰めねばなるまい」と彼自ら腰を上げ、ゲオリクの屋敷へ出向いたのです。
ゲオリクに対して非常に失礼な想像をしているようですが、S伯はダッシュの人格に関しては把握していても
ゲオリクに関してはほとんど知らないはずなので、どうしても自分自身の価値観と行動パターンに基づいてしか
想像の範囲が及ばないと思うのです)

 

続いて2つ目の謎、「何故、ゲオリクに一方的に責任を負わせると言ったのか?」について。
S伯の予測では、上で示した2つの可能性のうちどちらかしか有り得ないはずなので、よもや
倒れたダッシュを
ゲオリクが介抱し、甲斐甲斐しく世話を焼いてやり、その挙句にダッシュに襲われた
などという展開は予想だに
できなかったと思われます。(ちなみに私もできませんでした←聴いた時は嬉しいサプライズ。笑)
…それが、いざゲオリクの寝室の前まで来てみると、
今まさに情事の真っ最中とおぼしき部下とゲオリクの声。
一体どういうことなんだ、と混乱しつつも、他の部下達の手前。取り乱すわけにもいかず、つとめて冷静を装い
ゲオリクの寝室へ家宅捜索(と称した不法侵入)に乗り出します。

情事の余韻フェロモン漂わせまくりのゲオリクに食指が疼きながらも、まずは真相を究明せねばなりません。
ゲオリクの言い分は「同意のもとに互いを求め合っただけのこと」。そこへ隠れていたダッシュが出てきて、
「ゲオリクの旦那は私が一方的に襲いました」と言い出します。二人の説明が明らかに食い違っています。

ここでS伯は、自身の「悪の価値観」に基づいた上で、どのように彼らの言い分を検証するでしょうか。
まず、仮にダッシュの主張が真実であるとしましょう。その場合、ゲオリクは純然たる被害者の立場にあるはずで
「同意のもとに…」などと自身の共犯を示唆してまで、ダッシュを庇う必要や理由などはどこにもないはずです。
なにせダッシュは借金の取立屋にすぎず、ゲオリクにとっては鬱陶しい存在以外の何者でもないのですから。
むしろ
「貴様のところの部下にこんな無礼を働かれた。この落とし前はどうつけてくれる」と彼の上司であるS伯に
責任追及し、それを口実に借金の減額を迫るなど、自身に有利な状況を作る「怪我の功名」にもなりうるのです。
ゲオリクがそれをしようとせず、かえってどこか後ろめたそうに「同意のもとに…」などと供述しているということは、
ダッシュの言い分が真実ではないという明確な証拠。
つまり、今回の状況は

「ゲオリクがダッシュの弱みにつけいり、彼をたらしこんでベッドへ誘った結果」

に他ならず、ダッシュが彼を庇うような発言をしているのは、ゲオリクと寝たことで彼に丸め込まれ、いつものごとく情が移ってしまって、事を穏便に済ませようとしているため。
ゲオリクの言葉はダッシュの性格を利用した、単なる言い訳だ―――S伯はおそらく、そう確信したはずです。
常日頃から情にもろいダッシュの性質に苛立ちをつのらせていることと、
先程ドア越しに聞こえたゲオリクの声が
感じまくりノリノリの色っぽい喘ぎ声だった
ことも、彼の確信に拍車をかけたに違いありません。
そうなるともう、嫉妬深く独占欲の強いS伯のこと。勝手に自分の部下に手を出されたとあって、内心はらわたが
煮えくり返ったことでしょう。いかに相手が、かねてからのお気に入りのウルフガングの息子であったとしても。
否、逆に、自分の心をいつまでも捕らえて離さないあのウルフガングの息子だからこそ…なのかもしれません。
恋というのはそもそも理不尽で、自分の意思ではコントロールできないものです。S伯にしてみれば、「また私は
あのザベリスク家の者に心を乱されるのか」と、苦い思いで一杯だったかもしれません。
結社に戻ってからダッシュを罰したのは「ゲオリクの誘惑を拒みきれなかったから」だと思いますが、彼の姿を
自分自身にも投影してしまい、どうしようもない苛立ちにかられる。更にそれをダッシュに指摘されたことで逆上
し、必要以上に厳罰を科したのではないかと思われます。
元々自分に対して反抗的なダッシュが、ゲオリクに丸め込まれたことで、その態度をますます強めてしまって
いる…というのも、S伯にとっては許しがたい屈辱だったことでしょう。
自己中心的かつ寂しがり屋な人間ほど、自分が好意を持っている人同士が仲良くしている姿を見て、疎外感を
感じずにいられず、理不尽な怒りをつのらせてしまうものなのです。

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以上、S伯の心境にたって、独断と偏見を交えながら考察してみましたが、いかがでしたでしょうか。
こうして考えてみると、意外にS伯の言動は筋が通っているというか、ダッシュが「無茶苦茶じゃないですか!」と
抗議するほどには無茶苦茶でもないことが分かります。
彼はその場その場の行動が唐突で突飛なのではなく、そもそもの論理の起点や思考回路がかなり常人と
かけ離れているため、必然的に一般常識を覆す結論に落ち着いてしまう
だけなのです。
それを無茶苦茶と呼ぶのではないか、とのツッコミはここでは勘弁してあげてください)
開発スタッフ様をして「根っからの悪人」と言わしめる、悪の権化ジョン・モンターギュ・サンドイッチ伯爵。
しかしながら彼の性質は、本来人間の持つ悪意と弱さに象徴されており、
ある意味ではとても理解しやすい人
と評価せざるを得ません。
そんな彼を、これからも生温かく見守ってあげたいものです。ダシュゲオダシュを愛でる片手間にですが。

最後になりましたが、この膨大かつ無意味な検証にお付き合い下さった方。
もしもいらっしゃいましたら、貴方様は神のごとく広大な御心をお持ちです。心より感謝を捧げます…!!!
そして一番無茶苦茶なのは、S伯よりも誰よりも、この文章をものの2時間弱で書き上げた私自身だと思います。

 

 

 

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