突拍子もない囁きの意図を呑み込むのに、しめて数瞬を要した。
―――この男はいったい何を言い出すのだ。
もつれた思考から言葉が絞り出せず、ゲオリクは返答に惑う。
すると、その沈黙を都合よくも肯定と受け取ったのか、愛撫を止めた男がゲオリクの後頭部に手を添え、引き寄せた。
「…っ、ふざけた冗談はよせ!」
近づけられた唇を避けながら、上擦りそうな声を極力抑え、威圧を込めて睨めつける。
それでも隠し切れない狼狽が滲んでしまうのを、またダッシュウッドに微笑まれるだけだったが。
「男だぞ、俺は…!」
「そりゃぁそうでしょう。 心配しなくても、どう見たって女性には見えませんよ、旦那」
どんな女も舌を巻きそうなほど綺麗ですけどね、と言外に匂わせる笑みで、男は自分のそれより少し高い位置にあるゲオリクの唇を追いかけて、強引に口付ける。
反射的に引けた腰が棚の縁に当たり、ボトルを落とすことを危惧して暴れられなくなったゲオリクが、不埒者を瓶で殴ることに思い至ったとき、口腔へ何かが滑り込んだ。
「う…! …ん、…っ……」
引き剥がそうとする腕から、急速に力が抜けていく。 濡れた熱はゲオリクの舌に妖しく絡みつき、呼吸ごと貪るようにして吸い上げてくる。
―――この男、おそらくキスがとても巧い。
白む意識に焦燥と、徐々に兆し始める悦楽とが渦巻いて、どうしようもなくゲオリクの裡をざわめかせた。
ダッシュウッドの両肩を掴む腕に、やがてしがみつくような力が篭もった頃、男はゆっくりと唇を解放した。
名残惜しげに銀糸を巻き取った指を、今度はゲオリクの下肢へと伸ばす。
「…っあ…!」
官能の凝りを服越しに捕らえられ、びくんとゲオリクは身を竦ませた。 痺れのような快感が脊髄を駆け上る。
「…ノッてきてるみたいッスね、旦那。 ちゃんと感じてくれてて……」
嬉しいですよ、と笑いながら、男はそこを緩く握りこむ。 そのまま手のひら全体で押し上げるように刺激されて、ゲオリクは怺えきれずに喘ぎを漏らした。
ダッシュウッドの片腕に固定されたままの腰を、悩ましくよじりながら。
「ねぇ、旦那。 …もしかしなくても、男相手は初めてだったりします?」
「……あ、…当…たり前…、だろ…! ……ん…ッ」
「へえぇ……そいつぁ、ますます手ほどきのしがいがあるなァ…」
男は舌なめずりしそうなほど楽しげに瞳を輝かせると、小刻みに笑い出しているゲオリクの膝を庇うように、腰を引き上げて―――そのまま、もつれ合う体勢で傍らのソファに倒れこんだ。
「ダ、ッシュ…!」
瞬きひとつの間に男の身体の下へ組み敷かれたゲオリクには、息を呑む刹那すらもなかった。
愛撫は尚も、少しずつ激しさを増しながら芯を嬲り続けている。 理性が今にも荒れ狂う熱に塗りつぶされてしまいそうだった。
「すっげェ、感度の良さだ…。 …旦那、実は禁欲生活、長いでしょ?」
「…そ…、…なこと……お前に…」
「関係ないッスよ、確かに。 ……でもねぇ、旦那……意外とこういうの、男相手の方が気楽なんですぜ。
面倒なアフターケアもいらねえ、万一の心配もいらねえ。 女なんか抱くより、よっぽど……」
含みをはらんだ笑いを、喉の奥で低く転がすダッシュウッド。
―――と、ゲオリクを責め立てていた手が思いがけず離れ、じわじわと全身を支配しつつあった、甘い感覚がふと途絶えた。
触れられていた下半身が急に寒くなったかのようで、ゲオリクが反射的に視線を上げると、男はその瞳を真上から覗き込みながら、殊更見せつけるように、己の親指の腹を軽く舐めてみせた。
「…さて、どうします? 旦那。 未経験の方に、オレも無理強いはしませんよ。 …お一人で処理しますかぃ?」
―――最悪だ、こいつ……。
ゲオリクの頬に朱が上る。 一方的にここまで煽っておいて、今頃、選択の余地を与えてくるのか。
効果はないと分かっていても、唇を噛んで睨まずにはいられなかった。
服の下にわだかまる熱さ。 中途半端に呼び起こされたそれが、明確な捌け口を求めて、ゲオリクを苛む。
逡巡。 羞恥。 理性……そのどれをも、欲望は凌駕した。
「………ドアを…」
はい? と訊き返す声の主を恨みがましく見上げ、組み伏せられた男は汗顔でもって部屋の入り口を示した。
自分よりも若いはずの相手に翻弄されている、という恥辱に俯き、堪えながら。
「……ドア、…閉めて……鍵、を…かけろ…」
「鍵なら、とっくにかけましたぜ?」
そんなゲオリクの悪あがきをソファに縫い止め、服のボタンを外しながら、ダッシュウッドはしれっと応える。
「……何?」
「ほら、さっき旦那がオレをここに引っ張り込んだときですよ。 旦那と二人っきりになれそうなチャンスを、オレがみすみす逃すわけないじゃないですか」
その科白に思わず見やれば、確かに、閉めた覚えのないドアがいつの間にやら閉じられていた。
なんと、自分に引きずられながらも、部屋に入るとき咄嗟に閉めて、しかも抜け目なく内鍵までかけておいたらしい。
呆れて二の句も告げないゲオリクだった。 逆上した客が密室で剣を抜いて斬りかかってくるかもしれないのに、何という肝の据わった取立屋だ。
…否、単に無謀と呼ぶべきか。
腕の中の男が脱力したのをいいことに、ソファに乗ったダッシュウッドは体重で相手の四肢を抑え込むと、耳朶に甘く噛みついて、艶のある声をいっそう低く落とす。
「……旦那、そう気負わなくていいんですよ。 相手がオレなら、後腐れなんかありゃしません。 性欲処理に一汗流すつもりで、溜まってるもの全部、吐き出しちまってくれればいいんです」
気晴らしになりますぜ、と、笑う吐息にくすぐられ、ゲオリクの首筋が僅かに竦んだ。
唇は長い髪をかき分けて耳の後ろに吸い付き、なぞり、次第に顔の正面へと移動する。
「……オレが、ちゃんと…気持ちよくして差し上げますから……」
「…ぅ…、……んん…ッ…」
つい先刻までの意地の悪さはいったいどこへ。 常に嫌味をまとう微笑や、口調が―――別人かと疑いたくなるほどに、ひどく優しい。
背けようとした唇を割ってみたび差し込まれる、熱い舌の感触。 内なる滾りを引き出すかのような、巧みな動きはやがて、ゲオリクの最後の抵抗の意思をも奪い、甘やかな喘ぎへと変えていった。
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上衣の前をはだけられると、現れる肌の、まるで強請るかのような色づきが男の視界に晒されて、ゲオリクはいたたまれなさに目を逸らした。
首筋を這い回る舌は時折、歯とともに軽く肌へ食い込んで愛咬へと形を変え、うっすらと赤みを散らしていく。
「……ん、…」
布の内側へとくぐり込んだ手のひらは、白い胸や腹に触れることを躊躇ってでもいるのか、或いは単に焦らす意図なのか、羽毛が掠めるような愛撫だ。
こそばゆい…、とゲオリクが身じろぎすれば、そのたびにシャツの合わせ目が、反応を示している胸の突起に擦れて、なんとも言いようのない感覚をもたらす。
てっきり嬉々としてこちらの衣服を剥いでくるものと思えば、男が外してきたのは上着のボタンだけで、あとは袖も抜かせようとしなかった。
本人の服に至っては、触る気配すらない。 ―――よもや、自分で脱げなどと言うつもりではなかろうな…。
ゲオリクは、伸ばした手をダッシュウッドの上着の襟元に掛け、引いた。
「……脱げ、よ……まさか、このままする気か…?」
俺の服も、早く脱がせろ。 高慢にそう言いたげな視線の、奥に芽吹き出している……色。
男は一瞬たじろぎ、しかしすぐに苦笑を取り戻して、美しい漆黒の髪に指を通しながら、「いいんスよ、このままで…」と呟いた。
「……裸になっちまうと、寸止めがきかなくなりそうなんで。 初めての方にいきなり突っ込むわけにもいきませんしね。 今回はとりあえず、指と……」
鎖骨の筋に沿い、すっと舌先を滑らせる。 薄くひらいたゲオリクの唇から小さく、熱い息が零れ落ちた。
「…こっちだけにとどめるってことで、ね。 勘弁してくだせえ」
微笑む唇は徐々になぞり下りていき、やがて胸の先端を含んだ。
舌でつつかれ、吸い上げられ、それでも足りないとばかりに反対側を指で捏ね回されると、漣のごとく寄せる快感に、ゲオリクは喘ぎが抑えられなくなった。
「……ぁ…、…ん、……は、やく……」
もどかしい。 ―――服の下で一向に刺激を得られない自身の熱が、苦しいほどに張り詰め、喚き立てている。 早く、吐き出してしまいたい。
無意識にそこへ伸ばされたゲオリクの手に、ダッシュウッドの手が重なった。
「達きたいんでしょう。 …手伝って差し上げますよ、旦那」
くす、と笑って男はゲオリクのベルトを緩め、下腹部をくつろげると、脚の間に息づいている茎を、ゲオリクの手の上から捕らえた。
一瞬、腰を震わせてのけぞったゲオリクを煽るように、男の手はゆっくりとそれを扱かせる。
あられもなく雄芯を晒され、自慰めいた行為を促されているにも関わらず、不思議と抗う意思は沸いてこなくて、ゲオリクはダッシュウッドの導く動きに合わせ、その高揚に溺れた。
「……ぅ、ん…ッ、………く…、」
「…………」
熟れた先端が、透明な悦楽の雫を溢れさせ始める。 あと少し…、と自らを追い上げるゲオリクの、浅い呼吸に揺れる黒髪。 …それを見つめる男は、いつしか無言になっていた。 魂が陶酔に捕らえられたかのように。
刹那、―――前触れもなく、昂りに絡んだ指を無理矢理に引き剥がされた。 目前に迫った解放を邪魔されて、思わずゲオリクが睨んだ相手は、興奮を引き絞った声で申し訳程度に請う。 舐めてもいいですよね、と。
突然に湧き起こった熱情を抑えかねてのことか。 ゲオリクの返答を待たず、男はそこへ貪りついた。
「うッ……」
襲ってきたのは、感じたこともない喜悦―――銜え込まれ、きつく吸われたのと、遂情はほとんど同時だった。
下肢が細かく痙攣し、蕩け出すような錯覚に酔う。 こくりと喉を鳴らして、口腔の奥へ叩きつけられた熱を、男は事もなげに飲み干してみせた。
何故わざわざそんなものを、とぼんやり思いながら、ゲオリクはソファに頽れ、昇りつめた後の疲労感に身を任せていた。
だが、―――萎えていることはできなかった。 達したばかりの中心を口に含んだままのダッシュウッドが、離そうとしないばかりか、執拗に舌を蠢かせてくるからだ。
雄の欲情が再びくすぶり始めるのを感じ、ゲオリクは瞳を眇めて、男の緋色の髪を引き掴んだ。
「……ダッシュ、ウッド……もう…」
よせ、と押しとどめたつもりだった。 剥がされた男が顔を上げて、ゲオリクを見つめ返す。
その、恍惚に蕩けた琥珀色が、明かりの角度のためか、潤んで揺れているように見えた。 それと目が合った瞬間、―――ぞくりと、脳髄の深奥が疼き、ざわめいた。
ゲオリクの蜜と彼自身の銀糸に濡れた唇は、相手の変化を知ってか知らずか、どこか危うげな、それでいて獰猛な、微笑を形作る。
「……もう一度……じっくり感じたいんですよ、旦那の。 ……旦那にも……オレの舌を………」
感じてほしいんです。 …その言葉は、振動として直に伝わった。 鼓膜ではなく鈴口へ。
「…う……!」
この期に及んで逃げかけた腰を、男は両手で挟むように押さえつけると、芯を唇の奥へと閉じ込めてしまった。
激しく蠕動しながら締め上げる、濡れた粘膜と―――慣れた舌使いに、たちまち吐精感が突き上がってくるのを感じながら、ゲオリクの頭の奥に先刻の男の声が木霊する。
女なんか抱くより、よっぽど……。
女、の単語の響きがどこか、生々しくて。 ゲオリクは乱れた息の下で、一心に吸い付いてくるダッシュウッドを見下ろす。
……今、自分はこの男に犯されているのか。 それとも……この男の内部を、犯しているのか。
それが意識に上った途端、急激に高まるのを自覚した。 男の裡で脈打ち、滾っていくものを、自ら奥を目指し突き立てようとするかのように、ゲオリクは羞恥を忘れた牡の激しさで腰を揺すった。
「……は、ぁ…、…あぁ……、」
「…ン、……くッ…」
湿った空間が熱い―――喉を押されてか、ダッシュウッドが苦しげに眉を寄せるさまを視界の端に捉えたとき、ゲオリクはその内側へと飛沫を迸らせていた。
全身が浮き上がるような感覚、…そして失墜感の中、思考の芯の部分だけが奇妙に冴え渡っていた。
天井を仰ぎながら胸を喘がせていたゲオリクが、ふと目を泳がすと、男が睫毛を伏せたまま、自身の右手の指の数本を口に差し入れ、丁寧に濡らす光景が視界へ飛び込んだ。
とろとろと溢れ落ち、浅黒い指の一本一本へと淫靡に絡み付いていく……白濁。
息を押し殺し、食い入るように見つめずにいられない。
背中にまたしても、ぞくりと甘美な昂揚が駆けた。
視覚で感じる―――そんなことが本当に有り得るとでもいうのか……。
やがて男は、どこか夢見心地にも似た表情でゲオリクの上へ覆い被さると、甘えるように胸に頬を摺り寄せた。
「…旦那。 ……気持ち……悦かったですか……?」
一瞬、ゲオリクはその声の響きに意識を支配された。 まろやかな、いやに熱っぽい囁きが心地よくて。
茫洋と瞳を開いたままに、ああ…、と頷き返すと、ダッシュウッドは感極まったように、強く額を擦りつけてくる。
「良かった……オレ、舌だけが取り柄の男ですから。 口車にしても、こっちにしても、ね…」
抱き締められれば、触れ合う肌越しに、鞴のごとく早打つ男の鼓動を感じた。
温かさに陶然となって、抱擁を受けとめていると、…不意に腰の後ろから、ズボンの内側へと忍び込んでくる感触があった。
にわかに身を硬くしたゲオリクの、最善放った熱にまみれた右手を使い、男は双丘の肉を辿って、秘部を指先に探り当てる。
「……っ、…ダッシュウッド…ッ」
他者に触れられたことなどない箇所をなぞられて、ゲオリクは下肢をよじったが、潤滑の蜜に助けられたそれは固い襞の緊張を宥めるように撫で、潤ませていく。
その感覚に抗いきれなくなってきたころ、不意に滑り込んだ細い異物が、ゲオリクに艶っぽい呻きを上げさせた。
「ん……ッ」
「……ああ、やっぱ、一本でもキツいな……。 …指だけにしときますから、旦那……」
もう少しだけ…、と嘆願してダッシュウッドは、細かく揺れるゲオリクの肌に愛欲の印を咲かせながら、緩やかな指の抽送でもって後ろを徐々に和らげた。
肉の擦れる淫靡な音が、皮膚の下で爆発しそうに熱い、劣情の焔を煽る。
ほどなくして、幾本か埋め込まれた指の先が壁の一点を掻くと、そこに沸いた痺れのような快美感に、ゲオリクは思わず腰を浮かせた。
「あっ………ん…ッ」
表面からの愛撫とは、明らかに感覚が異なった。 …もっと直接的に遂情を急かされるような、血液が意思とは無関係に下腹へ流れ込んでいくような…。
せり上がってきた官能に気を奪われまいと、ダッシュウッドの腕に爪を立てて身じろいだとき、片膝が男の大腿部の根元を偶然、掠め……それに至って初めて、相手の状態に意識が及んだ。
―――こいつも……。
烈しい欲情を強いられている。 この自分が乱れる、痴態によって。
…しかし、恥辱はいまや、倒錯的な性感を呼び起こすだけのものだった。
「……舐…めてやろうか……?」
にわかには信じがたいほどの、妖しげな言葉がまろび出て、ダッシュウッドの鼓膜をくすぐる。
「………え?」
「…舐めてやろうか、と言っている……俺ばかり何度も達かされて、フェアじゃないだろう…」
ちゅく…と、控えめな音とともに、指先が引き抜かれた。
眉根を寄せるゲオリクの身体の上から、男はそろりと半身を起こしてソファを降り、そのまま、再び近づこうとはしなかった。
「……どうした。 欲しくないのか……?」
「…いえ、……その…」
饒舌が取り柄と自負したこの男が、言葉を探している。
ゲオリクの位置からは明かりが逆光を作っていたが、それでも殺せない焦燥の色が、ありありと見てとれる。
ダッシュウッドがゲオリクの前で見せるのは初めてかもしれない、素の表情。
「…、急にどうしたんですか、旦那。 ……ひょっとして、指じゃ足りなかったとか…?」
はっとして取り繕おうとする男の、引き攣った愛想が可愛らしいとすら思えた。
ふ、と微笑んだゲオリクは、音もなく伸ばした手の内に、熱を帯びたダッシュウッドの雄を捕らえた。
「…う!」
蒼ざめ、後じさろうとした相手の下肢をとどめるべく、そこに強い圧迫を加えた。 …逃がしてやるものか。
そのまま引き寄せてやると、男は身をこわばらせて呻く。 同時にゲオリクの手の中で、硬度をいや増す熱。
「……旦、那…、…お戯れなら、勘弁してくださいよ……。 オレ……旦那に…そんな、……ぁ…されたら……」
「抑えがきかなくなる、か?」
薄い唇に妖艶なまでの笑みを刷いて、ゲオリクが滑らせた指先が、焦らすような動きで男のジッパーを下げる。
「………だ……」
「……指じゃ足りないのは、お前の方だろう?」
いっそ妨げに思えてきた自分のズボンを下着ごと、膝の辺りまで押し下げると、ゲオリクは片脚をソファの背に掛けた。
白い双丘と、その狭間に奥まった襞までもが、男の眼前に晒される。
声も出せずに硬直している相手の、中心を掴む指に力を込めながら、ゲオリクの双眸は挑戦的な光を灯していた。
「……俺も……足りない。 …来い、よ………フランシス」
露になった秘蕾は、ゲオリクの唇と同じように、淡くほころんで―――薔薇の色に、艶めいていて。
……その色が、ダッシュウッドの意識の中の、箍という箍を……もぎ取った。
<Caution.>
※この先、いきなりダッシュ×リュースな展開になります。(爆)
…実は当方、本編プレイ前(リュースの体質その他の設定が明かされてなかったころ)、ダッシュとリュースはセフレだと普通に信じておりました…(痛)
その頃に書いたネタの加筆修正なので、その妄想設定を若干引きずっております。
そんなの認めん!という方、またダシュゲオ以外は別に読みたかねェ!という方は、申し訳ありませんが
ここで閲覧を終えて下さいませ。尻切れですみません;
大丈夫、というお心とキャパの広い方は、どうぞ「Next」から進まれて下さいな。↓
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